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​かつしか風の子保育園・学童保育クラブ

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竣工:2014.03
所在地:東京都
用途:保育園・学童保育クラブ
 office EA(平野由朗、山崎裕子)/シュンラボラトリー(細谷俊子)/日本大学工学部建築学科浦部智義研究室(浦部智義、長内勇樹)
 2014年度 キッズデザイン賞 受賞
​※代表の長内がシミュレーションを担当
​【バルコニーとルーバー】曲面がつくる風と光の環境
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-既存環境が導く建築の形-
 敷地内に存在する既存の樹木、敷地外の既存の樹木を活かし囲い込むように円弧を描くことによって、建物の外壁面の輪郭が決定されています。
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​-光の解析とルーバーの明るさ効果-
 曲面を作ることで9:00のバルコニーの照度が直線ルーバーに比べて高くなり、明るくなっています。さらに、ルーバー1つ1つを7:3の割合で左右に振ることでバルコニーはより明るくなっています。また、7:3にすることで日射量の多い12:00には日射の侵入が減り、日射遮蔽効果によって温度上昇の抑制も期待できます。
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​-風の解析とバルコニーの通風効果-
 バルコニーの外壁面がウィンドキャッチャーになることで、南からの風がバルコニー内に緩やかで心地良い風になって入り込み、曲面に沿って風の道を作り出しています。
​ バルコニーの曲面は、既存の樹木によって形成されたデザイン的な効果と、シミュレーションによって可視化された風環境や光環境の向上効果が共存したものになっています。
​【階段と開口部】階段のダブルスキンがつくる風と温熱の環境
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-高架と呼応する階段と開口部-
 高架が通る敷地の西側に対して、建物の壁面の高さを揃えると同時に、階層を持たない高架と階層を表出させない開口部の配置によって親和性を持たせている。
 また、西側に面する階段はダブルスキンとして、開口部分は子どもが潜り込む穴とすることで様々な風景が生まれています。
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-風の解析と通気塔としての階段-
 階段が煙突効果で通気塔の役割をすることによって緩やかで心地よい風が流れます。そのことによって暑い時の排熱効果と共に、子どもが滞在し様々な生活行為が誘導されています。
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-温熱解析と断熱としてのダブルスキン-
 階段の壁面をダブルスキンにすることで夏、冬共に断熱効果が向上し、温熱環境も向上する。風の効果と合わせることで、夏は夜間換気によっても温熱環境が向上する。
​ 西側の階段は、シミュレーションによって可視化された通気塔としての風環境やダブルスキンによる温熱環境の向上効果が階段に子どもが集まるきっかけになり、様々な生活行動を誘導するものになっています。
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