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日向土間の家
竣工:2024.9
所在地:青森県(3地域)
用途:住宅 新築
設計施工 : 長内建築研究所 株式会社
断熱性能:UA値0.44程度 ZEH oriented
コンセプト
青森県弘前市の2世帯住宅。
2つの世帯が適度に距離を保ちながら繋がりを感じられるように住宅の背骨になるような吹き抜けの空間をつくり、この空間を「日向土間」と名付けました。
日向土間はパッシブデザインを用いて設計しており、南側の大きな窓から日射を取り入れること、日射の熱を土間に蓄熱することで冬の日中にでも暖かくなるような環境的にも優れた空間になりました。
行動的にも、吹き抜けに出てくれば家族とのコミュニケーションがとることができます。
この日向土間が、環境的にも気持ちが良く、家族がつながる空間になるように設計しました。
また、環境的な性能は設計時にシミュレーションしながら、温度や風の通り方を予測し、望んだ環境をつくれるようにスタディしながら設計した住宅です。
完成写真
1階 リビング
子ども室
2階リビング(子世帯)
子ども室の趣味スペース
環境的な提案
①パッシブデザインで冬の日中は暖かく
冬には吹き抜けの奥まで日射が届くことを予測しながら設計した。シミュレーションからパッシブデザインで日射を取り入れることで、冬の晴れている日には16℃くらいまで温度が上がることもわかった。日向土間は土間床に蓄熱することで夜も他の部屋より温度が高いことがわかった。
②薪ストーブの暖気を個室におくる
LDKの薪ストーブの暖気を吹き抜けを通して個室にも送り込む。LDKや2階の個室には小窓をつけて暖気を取り入れることができるようにもした。暖気の流れ(温度分布)をシミュレーションすると、LDKを開放することで2階の個室に暖気を取り入れることができることがわかった。温度のシミュレーションからは、吹き抜けホールが24℃程度まで温度が上がることもわかった。
日向土間は、パッシブ・アクティブの両方で環境の調整できる空間になるようにシミュレーションを用いながら、丁寧に設計した空間です。
その他の風景
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